貴方(先生・お母さん・お父さん)は、子どもから〃嘘つき❗️〃と言われた事があるでしょうか?きっとこの様な事を言われた覚えのある方は!少ないと思います。

では反対に、貴方は子どもの嘘が発覚した時(子どもは良く嘘をつく事が有りますね💦)、何て子どもに言うでしょうか?多くの人は、〃嘘をつくのは辞めようね!〃と注意する事でしょう。おそらく〃嘘をついても良いよ!〃と言う人は非常に少ないと思います。

こんな時あなたはどうしますか?

ではこう言う時はどうでしょうか?
子どもとお客様として招かれて〃お菓子をどうぞ!〃と勧められた時、大好きなお菓子を前に自分の子がモジモジしている・・・こんな場面を想像してみてください。

それを見ている貴方は、自分の子に何と言いますか?

遠慮しないで食べて良いよ!

と言いますか?それとも他の言葉を発しますか?

では反対に、同じ場面で子どもがバクバク食べて、お母さんのお菓子まで食べてしまったら、それを見て何と言いますか?

少しは遠慮しなさい!恥ずかしい!

と言いますか?それとも他の言葉を発しますか?

では次に、貴方が反対にお客様を招く立場だったら、どの様に感じますか?
招いた子どもが、お菓子を前に食べないでモジモジしていたら

自制が出来る良い子!日頃からそう言う教育を受けているのねー!

と思いますか?それとも他の言葉が思い浮かびますか?

反対に、ズケズケお菓子に手を出している子を見て何と思いますか?

伸び伸び子どもらしく育っている子だわ!

と思いますか?それとも他の言葉が思い浮かびますか?

この様な場面は、子どもを育てていたらどちらも遭遇する場面で有り、子どもを躾けて行く上で考えさせられる場面と言えますね!

では次に、この場面を躾けられる子ども面から見て考えてみたいと思います。

先ず、お菓子を目の前に食べたいけど我慢してモジモジしている状態です。
きっとこの子は、もっと幼い頃から親から外に出たら

お菓子を出されて直ぐに手を出すのははしたない事!お母さんが良いと言うまで我慢する様に!

と躾けられていたのでしょう。

では反対に、出されたお菓子を前にして、遠慮なくバクバク食べて、お母さんの分まで平らげてしまう子はどうでしょう?きっとこの子はもっと幼い頃から自由に育てられ、生理的な欲求を抑える事を躾けられて来なかったに違い有りませんね!

さて貴方は、この両極の躾けられた子どもを、自分が親の立場と招いた側の立場の両方から考えてみましたが、如何だったでしょうか?

両方とも同じ考えでしたか?それとも異なっていましたか?

子どもの気持ちは?

では、子どもの本音はどうでしょうか?
もし、この両極に育てられた子達が、同じ場面に遭遇したらどう思うでしょうか?

保育園では、この様な価値観の違う家庭で育てられた子達が一堂に介している場で有り、その子達を価値観の違う保育士達が育ている難しい場所と言えますね!

すると子ども達は、大人達の全く違っている価値観に戸惑い、どう接したら良いか分からなくて泣き叫ぶ😭💦・・・

そして段々大人と言う生き物が分かって来ると、その矛盾に気付き言葉に発する様に成るのではないでしょうか?・・・

人によって言っている事が違う!

お母さんの言っている事と保育士さんの言っている事が違う❗️

この人言っている事とやっている事が違う!

この先生(お母さん)僕にはやっちゃダメと言ったのに、自分はやっちゃダメな事やっている❗️

そう感じた子どもは一言・・・嘘つき❗️と

私は50年間子どもの教育現場に立ち続けていますが、いつも心掛けているのは、常に子供目線で今の保育環境(自分も含めた保育士の言動)は相応しいかどうか?と言う目で見ています。

子どもの発する一言には、必ず真実が有るのでそれを見逃さず、聞き逃さずに保育して行きたいものだ!と改めて思った次第です。