先日私は、「園のルールが多い所では成功者が生まれない!」と言うブログを、あるアメリカの研究論文の結果から書かせてい頂きました。

ルールが多い園はどうしても、子ども達の動きに必要以上の制限を加えてしまうことがあり、成功者の特質とも言うべき非認知能力が育ちにくくなってしまうからではないだろうか?と言う考えを述べさせて頂きました。

その中で当園の保育は、なるべく子ども達の自由な動きに、制限を加えるようなルールを少なくし、子どもがそのルールを守ることによって、得をしたり益が得られるようなルールのみを採用している話をしましたが、その一つ一つのルールが出来上がってきた経緯や、理由を述べていませんでしたので、今日はその1つ、“お座りトンのお背中ピー”について話していきたいと思います。

さて、皆さんは子どもたちに、“お座りトンのお背中ピーと言う行為をされているでしょうか?

私はアウトドア教育に携わり50年、保育園運営を始めて20年以上になりますが、この“お座りトンのお背中ピー”をさせる行為をルール化し始めたのは、まだ10年は経っていないと思います。

さて、この“お座りトンのお背中ピー❗️”と言う言葉は、保育園や幼稚園の保育・教育現場で、一時的に子どもを静止させ、先生が子どもの管理をするために使われてきた号令であり、私が小学校のときにはすでに50年以上前から、体育座りと言われたり、三角座りや三角おむすびと言われ、用いられていた記憶があります。

では、この学校の義務教育現場でも使われている、この体育座りとはそもそも何者なのでしょうか?

この起源をたどると、遠く古代エジプト文明の頃の壁画に表されています。
それは、ムチを持ったエジプト人が、体育座りをさせられている奴隷を支配している壁画です。

つまりこの体育座りの起源は、奴隷座りであったわけです。

またこれは、囚人座りとも言われ、ナチスドイツが開発したものであるとも言われています。
実はこの体育座りは、肉体的にも精神的にもマイナス作用があり、日本へは戦後GHQによって学校教育現場に取り入れられた座り方であり、この姿勢を取らせることによって、日本の伝統的な座り方(正座や胡座)をさせず、誇り高き日本人を二度と立ち直れなくさせるために、負け犬状態に矯正し骨抜きにしていくための、身体を使った洗脳政策の1つであったと言われています。

皆さんは、この体育座りのこのような起源の話を知っていましたか?

知らなかった・・・知ってしまったら、もう明日からこの座り方をさせるわけにはいかない❗️と考える人もいるかもしれませんし、知っていながら使っていた人もいるかもしれません。

あれ❓ゴリさんは、自分の保育園の子どもたちにこの奴隷座りを、なんでルール化して用いているのだろうか?

と疑問をもたれた方もいらっしゃるかと思います。

以下、ゴリさんの園が“お座りトンのお背中ピー❗️”を何故ルール化させているのか?その理由をお話したいと思います。

ゴリさんの園が“お座りトンのお背中ピー!”をルール化させている理由

1.プログラムの切れ目は、バタバタしてトラブルが起きやすいので、保育士の都合でトラブルを避けるために、子どもの動きを止め、ざわついた心を一旦クールダウンさせています。

→これは子どもの人数が多く、少ない保育士の数でなければ運営できない時ゆえに必要なルールであり、保育者が子どもを仕切る(引率する)能力が高ければ、このようなルールは全く必要がないと思っていますが、そのような保育士ばかりで園運営がなされるわけでないために、人によってルールが変わると子どもが混乱してしまうため、園として致し方なくこのようなルールを設けています。

2.これは結果論になることですが、子ども達が小学校に入学した時、いまだに学校教育現場で採用されている体育座りに、違和感を感じないで済んでいることになっています。

3.これも結果論になることですが、このルールを採用することにより、プログラムの切れ目にけじめが付き、秩序が保たれ、子ども自身がルールを守ることが、自分に益が生じることを実体験することができています。

4.とは言え、この体育座りは、奴隷座りであり、囚人座りであり、長時間この座り方を続けていると、身体的にも精神的にも子どもの成長を止めてしまい、パフォーマンスも下げてしまうものであるため、あくまでもこれをさせるときは、ほんの数秒で留めています。

5.いずれにしても私の個人的な意見では、“おすわりトンのお背中ピー❗️”と言う座らせ方や、号令によって子どもの動きを強制的に止める事は本意ではなく、保育士の考えや能力が高まってくれば必然的になくなるルールであると思っています。

保育士さんには皆一人一人保育観があり、その保育観によって保育がなされ、その保育の集合体によって子どもの心や体が形作られていきますので、保育所としてのルールを作る場合は、保育士さん一人ひとりの保育観に任されるのではなく、園としての一環した保育観が必要であると考えます。

そしてなぜそのルールが必要なのか?と言うそもそも論を保育士さん同士がよく話し合えば、前回のブログでも紹介しましたが、家(園)のルールが多ければ多いほど、子どもの成功への道が遠退くと言う研究論文が示すように、園で子どもたちにかするルールを、極力少なくすることができるでしょう。

さて皆さんはこれから、“お座りトンのお背中ピー❗️”をどのように考え、あなたの園でどのように扱って行こうと考えるでしょうか❓