保育心理カウンセラーとは、一般社団法人である「日本夢未来保育協会」が認定する民間の資格です。
一般的な心理カウンセラーとは異なり、保育現場に特化したメンタルヘルスケアやカウンセリング技術を学ぶところが特徴です。
保育心理カウンセラーは、保育に関わる全ての方、園長先生・保育士さん・親御さん・子どもの心を繋ぐ「メンタルケアのスペシャリスト」です。
保育心理カウンセラーが必要とされる理由
当研究所の所長は、これまで3000件以上の、保育・子育ての相談に乗ってきましたが、その多くが対人関係による悩みです。
未来を担う子ども達の手本者である保育者は間違いなく「国の宝」といえるでしょう。
国を上げ、賃金改善やICT化や研修等に時間とお金を費やしていますが、1番重要な保育者の心が置いてきぼりにされてはいないでしょうか?
保育所にとって一番重要で重大な保育者の心の問題をおろそかにしていた結果、愚痴や不平不満が増え、心を病み辞めていく保育士が後を絶えません。
そして人員不足となり、ブラック保育所が増え、保育者の愚痴が止まらない、、負の連鎖となってゆくわけです、、
また保育士が足りないと、保育所は運営出来なくなるので、保育士の人材紹介会社に多額のお金を払う事になってしまうわけです、、、。
この資格が注目されるようになった理由には、コロナ禍により、こういった問題が浮き彫りになり問題を抱えた保育所が明るみに出ていると言った背景があります。
保育者として、保育(子育て)の専門的な知識やノウハウは学びますが、自分自身の心や幸せについて向き合ってきましたか?
自分という人間を理解し、1番に幸せにしてあげなければ、周りの人間(子ども、保護者、同僚等)を幸せにする事はできないんです。
そこで生まれたのが「保育心理カウンセラー」養成講座であり、保育現場で起こる様々な対人関係から起きる問題を、メンタルケアの観点から解決に導き、
「保育士・子ども・保護者」の幸せの支援をするというのが保育心理カウンセラーの役割です。
保育心理カウンセラーになるには?
保育心理カウンセラーになるには、一般社団法人である「日本夢未来保育協会」が提供認定する養成講座を受講していただきます。
受講条件は、保育者である事。18歳以上である事です。
※保育者とは、保育士免許を持っている方に限らず、保育現場で働いている無資格の保育補助さんや、看護師さんや調理師さん、保育(子育て)に関わる全ての方が対象です。
3ヶ月間に渡った講座で、月に2回受講します。全6回(18単位)全てのカリキュラムを受講していただいた後に、資格認定試験を受け合格することで、認定書と身分証明証が交付されます。
保育心理カウンセラー講座の内容
保育心理カウンセラー養成講座は、3つのテーマに分かれています。
まず始めの月は「自己の再発見」をテーマに自分自身と向き合います。
自分とは何者か?自分自身の幸せとは何か?
日々保育現場で仕事をしていると、沢山の問題が生じます。
上司や同僚、親御さんからのクレームがきます。
子どもとの問題も生じるでしょう。
そんな時、その目の前の問題をなんとかしようとしてしまいます。
しかし、自分の「心」が出来ていないと潰れてしまうんです。
まずは自分なんです。
自分の「心」の土台ができあがれば、どんな問題も解決出来ます。
ですので、まず初めに自分を理解し、自分の幸せや自分の思考や性格について考えます。
そして、カウンセリングテクニックの「来談者中心療法(傾聴)」の手法を学び実践研修を行います。
また自己カウンセリング法により自分の思いこみ(既成概念)から自由になって、自分と他者とを再発見します。
自分の心の土台ができると今までのモヤモヤ、悩み悔しさなどから解放されていきます。
そして次の月のテーマが、「子ども理解」です。
我々が保育をしていく中で1番気になる点は何か、それは「育てにくい子」と言われている子どもへの対応ではないでしょうか?
全体の2割は育てにくい子です。
障害を持って生まれてきた子、第一次反抗期で凄い癇癪を起こす子、また親からの虐待により心が疲弊している子ども。
そういう子どもにどう向き合っていくのか、どうしたら問題ばかりある子ども、育てにくい子ども達に、イキイキとのびのび幸せに、楽しい人生を生きていく手助けが出来るか、それをしてあげられるのが我々保育者の使命だどおもうのです。
子どもの「人格形成」「発達心理」を考えます。
また主体性の保育の本質とは何なのか?
A I時代を見据えた保育所保育指針の保育目標とはなんなのか?
その点を考え、突き詰めて学んでいきます。
そして3つ目のテーマは、「保護者理解」です。
当然のことながら、親御さんがあって子どもがあります。
実は、親御さんに対してのコミュニケーションと育児支援がしっかり出来ていれば、問題は起きないんです。
トラブルはいつでも起こります。
例えば子ども同士のトラブルでよくある噛みつきや引っ掻き事故。
成長のプロセスですので起きるのは当然です。
しかし連絡帳の書き方一つ、伝え方一つで問題にならなかったり、または大問題になってしまったり、、
親御さんの「子育て心理」を理解していないと、、子ども同士の問題だったものが、いつのまにか保育士と親御さんの問題に発展してしまう事になるのです、、、。
そして、子育てに苦しんでいる親(モンスターペアレンツ、虐待をしてしまう親、障害児を育てる親)の心理を理解して、育児支援の在り方を考察し、対話をしながら考えます。
この保育心理カウンセラーの講座は、現場に出て使えなかったら意味がありません。
ですので、講義と講義の間にはロールプレイングの時間が1単位分(2時間)設けております。
お互いに悩みを話し、打ち明ける事や、自分を認めてもらう事、自分や人のいいところを見つけてあげる事で心が軽くなります。
そして何よりも、共に保育現場で戦う仲間として、受講者間の絆が生まれ、最高の仲間を得ることができます。
エキスパートコース・プロフェッショナルコースへの受講資格
保育心理カウンセラーの資格を取得した方が次に挑戦出来るのが、「保育心理カウンセラー“エキスパートコース”・“プロフェッショナルコース”」の資格講座です。
保育・育児に関わるメンタルヘルスのあらゆる問題を解決し実践的な能力を身につけ、メンタルヘルスのプロとして独立を目指す方に向けた講座です。
施設長様・主任様向けに保育士の心を繋ぐメンタルケアの視点を重視した講座になります。
保育心理カウンセラーの活かし方
保育心理カウンセラーは保育や子育ての悩みを解決する幅広いシーンで生かすことができます。
心が疲弊してしまっている、保育士さんや親御さんに向き合いカウンセリングの手法を生かす事ができます。
実際に保育現場での悩みや相談の窓口となり、クライアントさんのカウンセリングをしてメンタルケアを行います。
その結果保育士間の風通しがよくなり、保護者様との信頼関係が強くなります。
また学んだ事を生かし子育て教室を開講したり、SNSなどで子育てのお悩み相談等を発信する方もいらっしゃいます。
保育士としてのスキルを高める為にご自身のキャリアアップとして取得される方もおられます。
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